「手賀沼」は柏・我孫子・印西・白井の四市を跨ぐ広大な湖沼で、その流域では50万人以上の住民が生活をしています。干拓によって沼の規模は随分と縮小されましたが、それでも沼の面積は約650haで、東京ドーム138個分もあります。江戸時代より行われてきた干拓により湖岸には水田集落が点在していましたが、とくに1946年以降に食糧増産を目的として農林省が干拓を進めてからは、湖の東半分は完全に水田化され、今に至っています。
写真は手賀大橋の上から地元の漁師が明け方に漁に出かけるところを撮影したものですが、2011年の福島第一原子力発電所事故の後、大気中に飛散した放射性物質が手賀沼にも降下したため禁漁となり、今ではもう見られない風景となってしまいました。