「栄福寺」は千葉市若葉区にある天台宗の寺院です。千葉氏の家臣・坂尾五郎治が1130年に妙見堂を建て、翌年創建したのが同寺の前身で、江戸時代に寺号を現在のものに改めました。この寺院の境内には、坂尾(さんご)五郎治の妻・高枝姫が病の治癒を妙見大菩薩に祈願し、本願成就の礼として植えたと伝わる「坂尾の桜」の子孫と思われる樹齢90年ほどの立派な枝垂桜が鎮座していて、毎年3月下旬になると見事に花を咲かせます。一見すると一本桜に見えますが、実は二本の桜が寄り添うように立っており、それが枝振りの良さに繋がっています。枝垂れ桜の巨木は保護の観点から周りを柵で蔽われていて近付けないことが多いのですが、この桜は見ての通りで柵が小さく、枝垂れ桜の根元まで近付いて観ることが出来ます。
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