「小田代ヶ原」は、栃木県日光市の日光国立公園内にある湿地で、大雨が降ると通称「小田代湖」と呼ばれる湖が出現します。ただ、この湖は豪雨レベルの大雨でないと出現しないので、湖が出現するのは数年に1度あるかどうかという幻の湖です。2019年の10月に襲来した台風19号は小田代ヶ原に大雨を降らせ、8年ぶりに大きな湖が出現しました。
この写真は台風一過の穏やかな早朝に現地入りして撮りました。この時はまだ落葉松の屏風の黄葉には早い時期でしたが、草紅葉が絶好調でした。「貴婦人」と呼ばれる白樺の木を主役に据えて水に漬かる草紅葉のバランスをとりながら構図を決めました。
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